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NHKスペシャル「腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」【7月14日放送】

 日本人の4人に1人が悩む腰痛は新たな治療法が次々と登場している。椎間板ヘルニアは日帰りの内視鏡手術でも治せるようになった。3ヶ月以上続く腰痛は慢性腰痛といわれており、俳優の笹野高史も慢性腰痛に悩まされていた。そして研究の結果、腰痛の原因には脳にカギがあった。ある施設では脳に働きかける簡単な対策を行なったところ大幅に腰痛が改善することに成功した。
最新研究・長引く腰痛 原因は「脳」にあり

 東京都内に住む田中良子さん(仮名)は4年もの間、慢性腰痛に悩まされている。歩くことはできるが立ち止まったり座ると痛みが悪化するため、すぐに横になるという。食事なども横になって摂っている。4年前まではダンサーとして活躍していたが、腰痛の原因はダンスの時に起こしたぎっくり腰だったという。田中さんはこれまで様々な医療機関で腰の検査をけてきたが、結果ではいつも異常が見つからなかった。


 腰痛の大きなきっかけになるのは骨と筋肉の異常であるが、通常は3ヶ月程度で収まるものである。しかし、治療をしても痛みが治らない、検査をしても以上がわからないなどの慢性腰痛に悩まされる人が多くおり、腰痛患者の半数以上に及ぶという。カナダのマギル大学では、半年以上腰痛に悩む18人の患者の体を徹底的に調べた結果、脳に共通して異変が起こっていることが分かった。慢性腰痛の人は特にDLPFCと呼ばれる部分の堆積が健康な人に比べ極端に減り、活動が衰えていることが分かった。骨や筋肉の異常は脳に伝えられ、脳では神経細胞が興奮し、痛みの回路ができ痛みを認知するようになる。DLPFCは痛みの回路に興奮を抑える指令を出し、痛みをしずめる役割をしている。DLPFCの働きが衰えると、腰は回復しているが、痛みの回路の興奮が収まらず、痛みに悩まされ続けてしまう。

 長引く腰痛に悩まされる田中さんは昨年初めて脳の検査を受けた。その結果、田中さんの場合もDLPFCの活動が低下していた。長引く腰痛に悩まされている笹野高史さんは、腰痛治療の第一人者の菊池さんに質問をぶつけた。笹野高史は「自分の腰痛は幻の痛みなのか」と問うと、菊池氏は、全ての痛みは脳で出されたものであるため、腰痛治療では脳の働きも一緒に検査するのが世界の新しい常識になりつつあると話した。
“痛みへの恐怖”が腰痛を引き起こす

 家に引きこもる田中さんを心配した母親は、外出を勧めるが、田中さんは電車内で激しい痛みに襲われることを恐れ、外出することが出来ない。田中さんが抱くような強い恐怖心がDLPFCを衰えさせ、痛みを引き起こしていると考えられている。強い恐怖心が脳の中に起こるとDLPFCにつようストレスがかかり、これが長く続くと、DLPFCの神経細胞が疲れきってしまい活動が衰えてしまい指令が出にくくなってしまう。このことが長く続く痛みのメカニズムの一つだと考えられている。

 笹野高史は、他の人に迷惑をかけてしまう不安から慢性腰痛になっているのではないかとされた。しかし、外科医からは軟骨が減っているという注意も出ているということで、実際に笹野高史のMRIを見てみた。笹野氏の腰では骨と骨の間の椎間板が削れ狭くなっていたが、これは年をとると起こることで、痛みに繋がるような原因は見当たらなかった。
慢性腰痛が2週間で改善の可能性あり

 今回番組ではだれでも出来る恐怖克服法を考えることにした。整形外科医で、東京大学医学部准教授の松平浩さんと共にその方法を考える。松平さんは労働災害の予防を専門に取り組んでいるが、患者が最も多いが、治す人が少ない状況に危機感を感じている。

 今回松平さんが考えた対策法のひとつは、映像を使い、腰痛の正しい知識を身につけることで不安を減らそうというものだ。映像は全部で5本作り、すべての映像を必ず1度は見てもらった。映像を使った脳のリハビリ作戦に175人が協力してくれた。協力者には10日間にわたって繰り返し映像を見てもらった。

 その内の一人の星野修志はいつもコルセットを持ち運び、妻に車で送ってもらい通勤している。星野さんは自転車が昔から好きだったため本当は自転車通勤をしたいという。星野さんは映像を10日間見ることで恐怖心が減り、痛みが楽になり自転車にも乗れるようになっていた。星野さんの脳内では正しい知識をつけることにより、痛みへの恐怖心が和らぐことで、DLPFCの働きが回復し、痛みの回路の興奮が収まったのではないかとされた。参加者にアンケートをとった所38%の人が良くなったという。

 続いて残された6割の人の恐怖を取り除くことに挑戦する。松平さんが考案した方法第2弾は、1回3秒腰を抑えて反る姿勢を取ることを提案した。腰痛の多い介護施設の職員の方々に集まってもらいこの姿勢を試してもらった。腰痛の人は体をかばって前傾姿勢をとりがちなため、恐怖をもつ逆向きの姿勢を取ることで、腰を反らしても大丈夫だということを繰り返し腰痛への恐怖を減らしていく作戦である。同じ介護施設で働いている新井さんと石山さんにこの方法を試してもらった。

 ぎっくり腰などの腰痛に悩まされている新井さんと、骨の異常による腰痛があると診断されたことがある石山さんは、この方法を毎日試した所、2週間後には新井さんはずっとつけていたコルセットが不要となり、歩けないほどの痛みがあった石山さんは脚のしびれも出なくなったという。映像を見て効果がなかった人の内70人にこの方法を2週間試してもらった所、32人が改善されたと答えた。2つの方法を合わせると、56%の人で効果が見られた。

 笹野高史は「病は気からだ」とコメントした。菊池医師は動いたほうが良く、腰痛に安静は最近は良くないとした。反る姿勢を取ることは、腰を反らしても意外と痛くなく、大丈夫だということを脳に教えこませていくことで脳のリハビリになるのだと菊地医師は話した。
腰痛が劇的改善 世界最先端の対策

 オーストラリアは国家を上げて腰痛対策に取り組み腰痛患者を激減させた。カフェでは政府が出資した腰痛対策の映像が流れていた。テレビでの有名人が出演する腰痛対策のコマーシャル数十種類を繰り返し放送し、国民に正しい知識をつけることで腰痛患者を減らした。シドニー大学痛み管理研究所には、痛みや薬が効かなかった慢性腰痛の患者が訪れている。

 患者には3週間にわたる徹底した心理療法を行っており、これにより劇的に腰痛患者を減らし、病院は有名となった。治療は認知行動療法という、うつ病の治療などにも使われている方法を取っている。1日8時間にわたり運動とカウンセリングを1時間づつ繰り返す。カウンセリングでは、どんな恐怖が痛みの原因になっているのかを探っていく。

 もう一つの治療の運動では20種類に及ぶメニューが設けられている。ここでは動いても大して痛くないと学んでいくことが目的である。目標を決め、運動するたびにその結果をつけていくことで自身がつき、恐怖心の改善につながるという。3週間による徹底的な認知行動療法の結果参加した10人の内8人が痛みが大幅に改善した。細菌の研究でこうした認知行動療法が実際に患者の脳に変化をもたらすことが分かった。日本として3年前腰痛治療の指針となるガイドラインに新しく行動療法が加えられた。その中で、行動療法は行うことが強く推奨されるグレードAに位置付けられたが、整形外科では認知行動療法は、保険診療の適応外ということもあり、日本では治療を行っている施設が限られている。

 菊地臣一氏は「世界的に認知行動療法が注目されている。慢性腰痛にも取り入れられている。運動療法と薬物療法を組み合わせるのが良い。どうやって腰痛の恐れなどを取り除くかは自分で見つけるしかない」と説明した。
腰痛は怖くない!劇的に改善の可能性あり

 医師の菊地臣一さんはかつては手術の腕に自信をもってきた。今は認知行動療法に期待をかけている。手術がうまく行っても症状が治らないこともある。菊池さんが学長を務める福島県立医科大学では認知行動療法を取り入れている。心理療法士などさまざまな専門家が集まって関ジャにあたる体制づくりが行われている。俳優の笹野高史さんは仕事前のストレッチを再び始めた。腰痛の恐怖に打ち勝つためのものだった・。さらに自分の腰のMRI画像を持ち歩いて、恐怖を軽減している。
この記事はテレビ放送ログデータ提供Webサービス「Live on TV」の情報で作成されています。

| 整形外科 | 10:13 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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