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患者さんが,社会で生き生きと暮らしていくために 双極性障害を“識る”

 “躁うつ病”と呼ばれ,統合失調症とともに二大精神疾患の一つに数えられてきた双極性障害。報道等でもしばしば取り上げられるうつ病に比べ注目される機会は少ないが,鑑別の難しさ,高い自殺企図率,再発率等,実は多くの課題を抱えた疾患だ。今回は,双極性障害の認知度向上と患者支援に積極的に取り組む三氏が,疾患を正しく理解し,早期に適切な治療を行うために何が必要か,長期的な視点を交えた議論を展開した。


尾崎 2011年,デンマークにおいて,精神疾患の全入院患者約17万人を36年間にわたり追跡した大規模研究の成果が発表されました。そのなかで,双極性障害患者の自殺既遂リスクは,数ある精神疾患のうち男性で1位,女性で2位という高率であることが明らかになっています1)。

 一方日本では,07年に「自殺総合対策大綱」が策定されるなどうつ病を中心とした自殺対策が進みつつありますが,双極性障害についてはほとんど触れられていません。その背景には,双極性障害という疾患の認知度が十分でない現状があり,できる限り多くの患者さんが生きやすい社会を作るため,疾患に関する啓発が早急に求められています。本日はそうした視点から,双極性障害の診断・治療に関する議論を深めていきたいと思います。

躁の病歴を見逃さない


尾崎 双極性障害の診断が難しいというのは,皆さん見解の一致するところだと思います。03年の米国における調査では,正しく診断されるまでに平均で7.8年,3分の1の方は10年以上経過しています。また26%もの方が,正しく診断されるまで5人以上の医師を受診しているということです2,3)。この状況は日本でも同様で,特にうつ状態はうつ病に,躁状態は統合失調症に間違われている場合が多くあります。

 双極性障害の未治療期間が長いほど入院回数・自殺企図回数が多くなるという報告4)もあるなか,より早期に,正しい診断に結びつけるには,どのような考え方が必要になるでしょうか。

加藤 双極性障害の病態解明の途上にある現状では,受診時の症状と病歴から診断を付けるしかありません。双極性障害のうつ状態とうつ病との鑑別ができないのは,原理的に仕方のないことです。

 最善の方法は「より妥当な診断に早く近付けるためには,病気に関する情報が多く必要である」「新たな情報が得られたら,診断が変わる場合がある」ことを患者さんに話し,理解と協力を求めていくことだと思います。

(2012年5月21日 週刊医学新聞より抜粋)
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02978_01


【関連図書】
「双極性障害」ってどんな病気? 「躁うつ病」への正しい理解と治療法 (心のお医者さんに聞いてみよう)
よくわかる双極性障害(躁うつ病) (セレクトBOOKS)

【関連情報】
躁うつ病心理療法プログラム

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