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医者もなかなか分からない心筋梗塞

「心筋梗塞=胸が痛い」とは限らない

「心筋梗塞は死ぬ程胸が痛くてつらいんでしょ?」と思っているとそれは間違い。

典型的な心筋梗塞では手のひらや握りこぶしのサイズで胸の圧迫感がでます。心筋梗塞の痛みは、叩かれたり刺されたりするような鋭い痛みというより、鈍い痛みで圧迫感や喉が詰まった感じ、象が胸にのっかった感じと表現されます。

ただこんなにわかりやすいものなら医者なら誰も見逃したりはしません。典型的心筋梗塞なんて心筋梗塞全体の1/4くらいしかないのです。

実は、非典型的心筋梗塞が全体の6~52%を占めるといいます。特に女性の心筋梗塞は医者でも見逃しやすいです。なんと女性の心筋梗塞の43%は胸痛を訴えないから医者泣かせなのです。

(1)胸以外が痛いという落とし穴……放散痛に騙されるな!
心筋梗塞の痛みは必ずしも胸が痛くなるとは限らないから厄介です。放散痛と言い、胃や肩、腕、喉、背中、時には歯が痛いという人までいます。


(2)痛みはないという落とし穴
痛みを訴えない心筋梗塞があり、その場合は、嘔気・嘔吐、全身倦怠、息切れなどを訴えます。糖尿病を長く患うと神経が鈍感になるため心筋梗塞になっても痛みがわからないことがあり、ひたすらだるくてダメと訴えることがあります。だから医者は糖尿病の患者さんがだるいというと心電図をとることがあります。

厄介なことに痛みを訴えない心筋梗塞の1/3にしか糖尿病がないので、むしろ糖尿病を持っていない人であっても、急性に全身倦怠感を訴える場合は、念のために心電図をとっておく必要があります。慢性的に疲れがたまっている場合は話が別なので、大騒ぎする必要はありません。

高齢者の場合はむしろ胸の痛みではなく「息切れ」を訴えることが最も多いのです。
自己診断で「風邪をひいた」と言われて来院される方がいらっしゃいます。心筋梗塞にでもなれば微熱になることもあります。自分で「平熱は35℃。37℃もあるので、ちょっと歩いてもしんどい」と言います。
これは心不全による息切れでした。

(2014年09月28日 現代ビジネスより抜粋・一部改変)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40478


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