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断薬後も消えない症状

 依存性のあるベンゾジアゼピン系の睡眠薬、抗不安薬の漫然処方問題を、新聞で詳しく取り上げてから3年がたつ。当初は、「ベンゾは長く飲んでも安全」と言ってはばからない医師が多く、減薬の相談で主治医に記事を見せた患者が、「そんなものは読むな」と怒られることもあった。

 ベンゾ系薬剤は、短期の使用では高い効果を得られるが、服用を続けるうちに効かなくなる「耐性」や、飲まないと不安になる「精神依存」、量を減らすと体調が悪化する「身体依存」が生じやすい。過量服薬すると酒に酔ったような「脱抑制」状態になり、事件や事故を引き起こしたり、倒れて運ばれ救急現場を混乱させたりすることもある。

 欧米では1970年代から依存性が知られ、規定量を守っても生じる常用量依存の問題も、1980年代には指摘されていた。日本でも、ベンゾ系薬剤は「麻薬及び向精神薬取締法」の指定物質とされるなど、以前から注意を要する薬として扱われてきた。それなのに、日本の医師たちは依存の問題に無関心で、患者が長期服用に疑問を抱いても「安心」「安全」の連呼でやり過ごし、数多くの処方薬依存患者を生じさせた。

 新聞に加え、以前のネット連載「精神医療ルネサンス」や本などでも関連記事を書き続けるうちに、「不調の原因が薬だと気づきました」「離脱症状をなんとか耐えて断薬できました」などの知らせが次々と届くようになり、風向きが変わり始めた。ベンゾの問題を以前から指摘していた一部の医師らの訴えや、被害者の声を国が無視できなくなり、重い腰を上げたのだ。

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| 精神科 | 21:46 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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