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近藤誠さんが流行る深層

 昨年も取り上げた近藤誠さんの勢いが続いています。

 テレビ番組(TBSの「中居正広の金曜日のスマたちへ」)に出演され、また文藝春秋2014年11月号には「健康診断が私たちを不幸にする 『健康長寿』医者も薬も信じるな」という文章を寄稿され、またインターネットでも「近藤誠(元慶応病院医師)が『子宮頸ガン検査不要』と憤る理由」が配信され、そして小学館から発行される漫画誌において強烈な題名の漫画の監修をされるそうです。

 幸いにして、実名で、あるいは匿名で、近藤さんの考えの誤りを指摘する医師が続々と出ています。近藤さんは非常に熱心なご信奉者がいることで知られ、実名で近藤さんの誤りを訂正する本や情報を出されている先生方はネット上で一部のそしりを受けられてもいます。そんな中に発信することは勇気を要するものでもあります。

 近藤さんの批判はがん治療だけではなく、検診など様々な方面に向けられています。世の中にはそれぞれの分野の専門家がたくさんいますから、ぜひとももっと実名で反論していただきたく思います。あるいはそのような動きもあるようですが、関係する各団体は近藤さんの勢いを超えるようにアクションしてもらえれば嬉(うれ)しく思います。

 また、医師ではない方々が「信じたらどうだったのか」と体験をお話しくださることも重要です。例えばこちらの方のお父さんの体験は、終末期の方に近藤さんの本がいかに影響したかが、そしてお父さんが緩和ケアを嫌がり、鎮痛薬を止め、それでも緩和ケア医は支え続けたことなどがつぶさに書かれていると思います。

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| がん | 02:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「がん放置」は本当に楽なのか?

 がんは治療しなければ本当に楽なのでしょうか?

 そんなことはありません。

 がんは組織を傷害しますから、普通に痛みが出ます。抗がん剤が効いてがんが小さくなればそれで痛みが軽くなることが多く認められます。例えば、進行胃がんの比較試験において抗がん剤を使用したほうが「症状がない時間が長い」「症状が改善した」というエビデンス(科学的根拠)もあります(Glimelius ら=1997年)。

 近藤誠さんの『医者に殺されない47の心得』(アスコム)から引用し、緩和医療の一専門家として、症状緩和にまつわる記載についてみてみましょう。

モルヒネ・放射線治療にも限界

 「放置すれば痛まないがんは、胃がん、食道がん、肝臓がん、子宮がんなど少なくありません。もし痛んでも、モルヒネで完璧にコントロールできます」(p83)

 これは間違いです。

 肝臓がんは肝被膜という肝臓の外側の膜まで腫瘍が進展しないとしばしば痛みを感じないのですが、胃がんや食道がん、子宮がんは放置すると痛みます。私はいずれのがんの放置例も診たことがありますが、患者さんは痛みを訴えておられました。組織をがんが傷つけるのですから当然です。

 間違いはもう1つあります。

 「モルヒネで完璧にコントロールできます」と書いてありますが、そんな安請け合いはできません。

 他にも気になる記載があります。

 「骨転移で痛む場所が1か所の場合は、放射線治療で劇的に痛みを軽くすることができます」(p91)

 これもがんによって効く可能性が異なると言われており、前立腺がんや乳がんでは80%以上ですが、肺がんでは60%、腎臓がんでは48%程度とされています(緩和ケア継続教育プログラムより)。

 効く場合でも、全てが著効するわけではありません。劇的に痛みが軽くなる場合もあるが、そうではない場合もあるということです。鎮痛薬が要らなくなるのは30~50%程度(同上)とされており、放射線治療をしても鎮痛薬の継続が必要になることは少なくありません。

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| がん | 10:12 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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子宮頸がんワクチン、積極的に勧めず…厚労省

 子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に体の痛みや歩行障害などの重い副作用が表れている問題で、厚生労働省は14日、「積極的な勧奨を一時的に差し控える」と発表した。

 同日の有識者検討会の議論を受けたもので、同省は、自治体から各家庭への接種の案内を控えさせる通知を都道府県に出した。こうした対応は2005年の日本脳炎ワクチン以来2例目で、極めて異例だ。

 副作用の頻度は少ないものの、原因不明の慢性的な痛みを訴える例が複数報告されていることを重視し、国民にリスクをわかりやすく説明する情報を整理するまでの暫定措置という。

 予防接種法で定められている定期予防接種は、その重要性から国が接種を勧めている。自治体などから各家庭に通知が届き、ほとんどは無料で受けることができる。

(2013年6月14日23時48分 読売新聞)

| がん | 13:02 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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